職員ブログ

自立支援センターまめの樹の職員ブログです。

あなたがどれほど辛いかを自分は理解できないかもしれませんが、あなたが誰かに聞いてもらいたいという気持ちだけはきちんと理解してますよ。

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先日、当直勤務の話しをしましたが、こちらの主な仕事内容は電話相談の対応です。

いじめ、パワハラ、男女間のトラブル。

最近は、特にコロナ禍における生活苦の相談が増えました。

命に関わるような相談も多々ありますので、所轄の警察や、役所の福祉課と連携をしながら業務を行います。

自分は20年以上この仕事をしていますが、この数年やたらと増えたのが、悪質な迷惑電話です。


トイレ休憩などで電話に出られない時は、留守電になるのですが、気づいたらすぐに表示された電話番号に折り返すことになっています。

折り返すと、かすかに聞こえる声で何かを言っています。

「どうなされましたか?大丈夫ですか?」

ボソボソ…。
よく聞こえません。

「もしも~し!どうなされましたかっ?」

やはり聞き取れなくて、仕方なく電話を切ります。
…かけ直してきてくれないかなぁ。。


このような電話が、違う番号で月に数回。

後日、電話料金の請求書がきてビックリ。
何十万という高額請求がきたのです。

電話局で調べてもらったところ、かけ直した電話が有料ダイヤルに勝手に繋がる仕組みだったそうで、こちらが懸命に呼びかけていた時間が全て高額通話になっていました。

…他にもこんなことがありました。

「同棲していた彼女が行方不明だ。」と。

「警察にも届けて、家族や友人でこの間ずっと探してるが見つからない。すがる思いで電話させてもらった。見つける方法はないか?」と。

「おたくの施設のSNSで、彼女を探しているという情報を拡散してもらえないか?彼女の写真を送るので。」と頼まれました。

念のため、こちらでも警察に問い合わせをするなどをして調べたところ、
実は相談してきたこの男性はストーカーで、行方不明だと言っていた女性の居場所をつかむために情報収集していたのです。

行方不明と言うのも偽りでした。

「この人を探しています。皆さんの力を貸してください」と言う内容を見て、良かれと思いSNSで拡散してあげよう、、なんてことをすぐにしないように皆さんも十分に気をつけてください。

よく調べた上でご判断を。
依頼者が、ストーカーや何らかの犯罪者ということがあります。

こういった電話は、こちらもまさか悪質なものだとは最初から思うはずもなく、とにかく真剣に聞いて対応します。

1時間くらいは会話をしますでしょうか。。

で、結局は偽りだった、詐欺だった。。

こんなことの為に1時間も費やし、本当に困ってる人の声をいち早く聞いてあげられなかった。。

そう憤りを感じることが最近とても増えました。


このような迷惑電話だけではなく、本来の相談電話でも近年増えているのが、いわゆるモンスターペアレントの問題です。

相談をしてくるのは、お子さんです。


以前こんな事例がありました。
本来、相談事例を外に漏らすことは禁止なのですが、今日は皆さんにも一緒に考えていただきたいと思い、過去の解決済みの事例を。


「お父さんがマスクをするな」と。

「コロナなんて単なる風邪なんだ。マスクなどする必要はない。みんな大袈裟なのだ。」と。

「学校の先生にも塾の先生にも、マスクをしなさいと注意されるのに、親がするなと言うからマスクができない。」と。

「マスクをしてないのは僕だけで、みんなから、近寄るな!とイジメられている。バイ菌扱いされる。」と。

これは小学校の低学年、男児からの相談です。

更に詳しく話しを聞くと、何回も学校側が親に連絡をし、指導や注意をしたそうですが、逆に親は学校に猛抗議。

挙げ句の果てには、そんな法律があるのかと校長に詰め寄ったそうです。
訴えてやるぞと。。

これを男児がわんわん泣きながら話すのです。

しかも夜中の2時に。

塾の先生にもマスクを指摘され、このままでは学校も塾も行けなくなると言って、男児は泣いてるのです。


…すでに学校側が指導に入り、おそらく児相なども交ざって、親には何度も対処したはず。
でも親は全く応じないのだろうと自分は判断しました。

「てか、今どこから電話をかけてるの?家?」

夜中の2時ですので、外からの場合は、すぐに保護の対象になります。

「家から。お父さんもお母さんも寝てる。」

「家からか~。良かった。寒くないかい?ちゃんと布団に入ってるの?ご飯は?夕飯とかちゃんと食べた?」

こんなことを話しながら、まずは落ち着かせます。
親は食事をきちんと摂らせているのかなど、マスク問題以外にネグレクトがないかを探ります。

「お母さんはマスクのことはなんて言ってるの?」

「しなくていいって。」

「そっか~。お父さんもお母さんもマスクはするなって言うんだねぇ。」

「うん。。」

親への指導はどうなっているかなどは明日すぐに学校に問い合わせが出来ますが、一番の課題は、今この男児を安心させることです。

「○○君さ、ちょっとズルをしてみない?」

「ズル??」

「そう。お父さんやお母さんには、マスクなんかしない!って言えばいいよ。で、お父さんたちには内緒で、学校や塾とかにマスクして行きなさい。」

「えっ?そんなことしてバレたら、またお父さんが怒るよ!」

「大丈夫、大丈夫。明日、学校や塾には自分が連絡しておくから。○○君は、自分が言ったとおりズルをして。バレても、お父さんたちには自分がそうさせたと伝えるから。怒られるのは自分だけだから大丈夫だよ。」

「僕のお父さん怖いよ!おじちゃん大丈夫なの?」

「ぜ~んぜん大丈夫。だから、○○君は堂々とズルをして!さぁ、ズル作戦開始~!おやすみ~!」

「うんっ!!」


翌朝すぐに学校に連絡。

学校側からは、根本的な解決になっていないと、ごもっともな指摘(叱責)を受けましたが、親はどう指導したところで変わりません。

仮に解決をするにしても、このタイプの親御さんは時間が相当かかります。

学校側には丁寧に「親への指導期間、この男児がずっと苦しみますよ。」
と何回も伝え、最終的にこちらのズル案を呑んでもらい。。。

で、この親には別のアプローチ(親の勤務先の上司に相談。上司から親に指導してもらう)をしました。

いろいろとありましたが、結果、今はコロナ禍が収まるまでは、子どもがマスクを着用することを親は認めてくれました。

勤務先の上司の説得と言いますか、最終的には、業務命令・指導として伝えてもらったところ、親が折れた形です。

つまり根本的には親は理解をしていなく、上司の命令に従っただけです。

いえ、もしかしたら本当は理解していたのに、周りからあまりにも否定されて意固地になり、ずっと我を通したのか。。。


…これは一例でしたが、ひと昔前は容易に済んでいたことが、今は「たかだかこんなことが。。」と思うようなことが大きな問題になることも多くなりました。


こういったことも伴いまして、相談員の離職が非常に増えました。

研修中に辞める人もそっちゅうです。

自分自身も、昨年この業務を一度離れたのですが、あまりにも人手が安定しないということで、復職を求められ、今こうしてまた相談員として電話を受けています。


○とにかく余裕がなくてイライラしている人が多い。←「やっと繋がった!ふざけるな!何回電話したら繋がるんだ!こっちはこんなに困ってるのに!」…と、いきなり怒鳴られることがよくあります。。

○自己中心的で、相手の意見を全く聞き入れない。←「それはおたくの持論だろう?失敗したら責任を取ってくれるのかっ!?」…と、難癖ばかりを言われることもしばしば。。

○承認欲求が強すぎる。←「私は頑張ってる。だけどわかってもらえない。」…そんなことないですよ。よく頑張ってると自分は本当に思ってますよ。

○過去をずっと引きずっている。←「昔こうされた。それでわたしはこうなった。傷つけられた方は忘れない!」←いつまでそれを言い続けますかね?言い続けてるから、むしろ忘れられないのですよ。今日おいしいご飯を食べられたでしょう?それだけで十分に幸せじゃないですか。毎日の小さな幸せにまず気づいて。その積み重ねで、月日が必ず解決します。


誰が正しいとか、どれが普通だとか、自分はあまり深く考えません。

必ず助けます、なんて約束もできませんし。

自分だって別にたいした人間ではありません。


ただ、子どもや立場の弱い人を巻き込むのはやめましょうよと。

子どもや立場の弱い人を守ってあげましょうよと。

自分のことで精一杯なのはわかるし、余裕がないのも仕方ないかもだけどね、、せめてね。

せめて弱い人にはさぁ、ちょっとくらい優しくしてやりなさいよ~あなた大人でしょ~って。

…いつも自分はこう思って仕事をしてます。


今日はダラダラ長くなってすみませんでした!

 

T

 

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