職員ブログ

自立支援センターまめの樹の職員ブログです。

まめの樹

施設職員のブログといいながら、あえて業務上のことは触れずにきたのですが、今日はうちの施設の利用者さんのことを書かせてもらいます。
本人には許可をいただきました。

うちの施設には様々な心の病気を抱えながら、一般就労を目指す利用者さんが50名近く通ってくれています。

世間では新型ウイルスの問題で自粛が続いていますが、利用者さんもそれぞれの思いで、頑張って過ごしています。

病気が一時的に悪化している方もいます。
一方では症状が改善、、というか、考え方に変化が見られる方も沢山いまして。。

例えば…

ギャンブル依存症の方は、今回のパチンコ屋への世間の風当たりを痛感し、パチンコ屋が営業自粛、または停止になり、そもそも行けなくなったことが要因ではありますが、パチンコをしないで過ごすということを初めて経験しています。
「こんな物に今までお金を使ってきたのか。パチンコ屋に行かなくなってからお金が減らない」と。。パチンコ屋がまた営業を再開しても、この思いをどう持続させるかが大切ですが、パチンコをやらない日が出来て、今日は何をして過ごすか?ということを考えるようになった事実を今は喜びたいです。

○何年も引きこもりだった方は、両親の仕事が自粛となり、家族全員で家で過ごす時間が増えました。
今まで両親に、少しでもお子さんと向き合う時間を作ってほしいとお願いしてきましたが、仕事が忙しくて難しい状況でした。
今回、両親と接する時間と共に会話も徐々に増え、先日から両親と一緒に散歩に出かけたりするようになりました。

○コミュニケーションが苦手で、人と接することや会話をすることを避けていた方は、最近になり、よく電話をくれるようになりました。「漠然と何かが不安で電話しました」と。。素直な気持ちをぶつけてくれて、とてもありがたいです。
自発的に連絡をもらえるのは初めてです。

…皆にはそれぞれ、専門医や相談員が長年支援をしていますが、定期的に行われている、いわゆるカウンセリングからではなく、こういった自然の力、環境により気持ちの変化が出てきました。

自分は思うのです。
病気があるなしに関わらず、誰もがこの時期に、今までの考え方や生き方を改めて見直す機会ではないのでしょうか。
もし、過去に抱えてきた苦しみや、消したいものがあるならば、今が一からやり直すチャンスではないのでしょうか。
このような未曽有の災害時に、チャンスとは不謹慎な表現になるかもしれませんが、今は誰もが厳しい環境におかれています。そして何とか乗り越えようとしています。

一緒に前に歩いて行きませんか。お互い様で。助け合いながら。


文章・T

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