職員ブログ

自立支援センターまめの樹の職員ブログです。

皆で足並みをそろえて生きる必要ってありますかねぇ…?

長いタイトルだが、去年の11月に子育てシンポジウムに参加した時の話し。会場は300人近い来場者。
終了後、参加者との交流会があり、お世話になっている方の誘いもあったので、少しだけ顔を出すことにした。

子どもと一緒に来ている方たちも沢山いたので、こちらが子ども食堂や学習支援をしていることなどを紹介。
ある団体の母親たちと会話している時だった。
その母親たちの子ども、3歳と4歳の子がタブレットで遊んでいた。
話しかけると、タブレットに絵を描いていて、それがまた上手で。
すごいね~と伝えると、これも見てと言って、タブレットをすいすいとスライドさせ、ぱっぱと自分で描いた絵を見せてくれる。小さく描いた花があったので、「この花はな~に?」と聞くと、ズームし、「チューリップ!」と教えてくれる。この一連のタブレットの操作が早いのなんの。まだ3歳だと言う。。
…むしろ自分より早い!すげーなぁ。。

で、もう一人の女の子(4歳)も、私のこれも見て~と、タブレットを自分に差し出してくれた。
タブレットをポン。
キレイなメロディーが流れる。そして歌が始まった。「あなたと~わたしが~追いかけた子犬は~」みたいな。。
「素敵な曲だねぇ。なんて人の歌??」と聞くと、「私が作ったんだよ~」と。
「えっ?君が作った?」
母親に尋ねると、「そうなんですよ~この子、自分で作詞作曲しちゃうんです~。」
「えっ?本当ですかっ!でも、アレンジ(バックの伴奏)までついてるじゃないですかっ?」
「アレンジも、この子が作ってるんですよ。他にも何曲か作っていて…。」

…作ってるんですよ。。ってゆーか、4歳ですよね??
で、歌詞が、あなたと私が子犬を追いかけたとか何ちゃら。。って。
…4歳ですよねっ!?

「歌はちなみに~??」
「はい。この子が歌ってます。下手ですみません、ははは~っ。」

いやいや、下手でとか言う、そんなレベルじゃない。すごすぎる!「ははは~っ」じゃない!

お母さんに、この4歳の子どもが、こんなに素敵な曲をどうやって作ったのか等、いろいろ聞いてみた。
通っている幼稚園の友だちも皆、タブレットを使いほとんど何でも出来ると言う。

これから先はとにかくこういった事が出来ないと仲間外れにされる時代だと言う。

はぁ~~何ちゅー時代や。。
正直、愕然とした。この年齢でここまで成長していて大丈夫なのかと、むしろ心配になった。

YouTuberと言われる一線で活躍している人たちのほとんども20代~30代の若い人。編集能力も半端なく、頭もいいので展開も上手い。
しかし、どのような職業も最後まで残れる人は、ネタ(案)を見出だす想像力と、それをどう表現出来るかという人間味ではないのか。感受性が旺盛であることが大切だというのは今も昔も変わらないのでは?といつも思う。
お母さんの、「これからはこういった事が出来ないと仲間外れにされるんですよ~」と言うセリフがずっと頭に残る。

 

自分が4歳の頃なんて、ようやく平がなが読めるようになったり。公園で、ただ鼻を垂らして遊んでいたわけで。
時代がどんどん進化してきたとか、自分はそんなことはどうでもいい。
まぁ、だから昭和生まれの人間は……と言われるのかもしれないが、、

「お母さん。万が一、お子さんが周りに追いつかなくても、決して焦らせたりしないで下さいね。そして逆に遅れてる子がいたら、一緒に立ち止まり、置いていかないようにしてあげて下さいね。どうか本当によろしくお願いします。」

こうお母さんたちに伝え、深く頭を下げて会場をあとにした。

ゆっくりとその人にあったペースで生活が出来、もしも失敗をしても、またやり直せる機会を与えてもらえる社会はもう来ないのですかねぇ。

いやいや、まだ自分は諦めませんよ。

文章・T